眠たい王女様は夢うつつに現実をみる





祐が2人に悪戦苦闘しているのを


横目で見ながら、俺はさっきのことを回想する。



”なんだよお前、そんな顔もできんじゃねぇか”



あの言葉は、無意識にぽろりと零れてしまったものだった。



”...俺らの前でも、そーゆー顔してろよ”



その次の、この言葉は本音だったのかもしれない。


本性を知るため、というのはおそらく


自分の気持ちを誤魔化すための、付け加えの理由だった。