眠たい王女様は夢うつつに現実をみる





「...あ、葵?なんか変な物でも食べたの?」


天野くんが夏目をがくがくと揺らす。


「おい。悠紀離せよ」


「葵はなんでそんな冷静なの!」


「別になんでもねぇ」


心底嫌そうに夏目が天野くんの手を払う。



「なんでもなくないでしょ葵!

さっきまでの月影さんに対する態度と180度違うんだから

悠紀だって、奏だって、俺だって、それこそ月影さんが1番驚いてるよ」



井浦くんの言う通りで、私はいきなり激変した夏目に驚いて、

無意識のうちにシエルの後ろへと隠れてしまった。