眠たい王女様は夢うつつに現実をみる





申し訳なさそうに、そして自分を恥じるように、


悲しそうな顔でうつむくシエル。



「...ごめん、るー。...つい」


「...平気。...シエル、もう大丈夫?」


そっと下から、シエルの顔をのぞき込む。


「...うん。落ち着いた」



...ほっとした。


私は こわばっていた頬が緩んで、自然と微笑んだ。



「...よかった」


...ほんとに、よかった...。