驚いて振り返ると、 いかにも遊んでいそうな チャラチャラした男が立っていた。 「ねぇねぇ、1人? よかったらご飯でもどう?」 うわっ、もしかしてナンパ? こんなの初めてだもん、 どうしよう… 「えっと… あの、これから約束があるので、 ごめんなさい」 約束があるって言えば、 この人も諦めてくれるだろう。 そう思った私の考えは 浅はかだったらしく、 男は全然動じなかった。