先生。あなたはバカですか?

「うわー!そう言ってもらえて嬉しい!だけど、生田さん優秀だから、私ほとんど何にもしてないや」


そう言って舌を出しながら、森田先生は私にカットケーキとコーヒーを用意してくれた。


「もし何かあったら、いつでも連絡しておいでね。 今度は同じ教師として、アドバイスさせてもらうよ」


「…はい!!」


森田先生はニッコリと微笑むと、今度は自分のコーヒーを入れにコーヒーポットの所へと戻っていった。


森田先生の背中を見ながら、今日こそは言おうと決心した言葉を、心の中で何度も繰り返していた。


今日が最後のチャンス。


今日こそ言うのよ私!


それじゃなきゃ、私自身前に進む事ができない。


それに、森田先生の事は好きだ。


こんな汚い気持ちを抱えたまま、さよならしたくない。


「も…森田先生!!」


森田先生は「ん?」と言って私を振り返る。


言えっ!!



「ご結婚、おめでとうございますっ!!」



「……え?」



い…言って…しまった……。


森田先生は、驚いたように目を見開くと。


「……生田さん知ってたの?」


そう言って顔を赤らめた。