「!?」
「お前、食いもんに関しては顔が緩むんだな」
「……っ」
そう言って、眉を下げて笑う先生の姿と3年前の先生の姿が重なって、一瞬泣きそうになってしまった。
「そんな事…ありませんからっ」
赤い顔を隠すように俯く。
今の先生の中には、確かに3年前の先生がいる。
それは凄く嬉しい。
だけど、それと同時に悲しくなってしまうのはなぜなんだろう……?
***
『ま、まさか…そんな事になっていたなんて……!!』
「私も未だに信じられないよ……」
あまりの衝撃に絶句する花織ちゃんの気配を電話越しに感じながら、私はベッドに仰向けになり真っ白な天井を眺めていた。
『灯台下暗しって、こういう事を言うんだね…。まさか、岩田先生が母校でまた先生をやっているだなんて…考えてもみなかったよ』
「…でしょ?私もそう。会いたくて、会いたくてどうしようもなかった時は会えなかったのに、さぁ前に進もうって決めた瞬間会えるんだもの。神様って、本当に何をしたいのか分からない……」
私は、この実習の間で自分の気持ちにけじめをつけるって決めたんだ。
先生とさよなら出来たら、川島君の手を取ろうって。



