先生。あなたはバカですか?

「えーっ!私に言ってくれれば良かったのに!ここの学食、美味しいって有名なんだよ?ちなみに、今日のオススメは岩田が食べてる30食限定唐揚げ丼!」


「唐揚げ丼ですか……」


何それ美味しそう。


それにすれば良かったな…なんて、岩田先生の手元の唐揚げ丼にみとれていれば。


「ぷっ」


と、先生が吹き出したので、ハッと我に返った。


うわ。


今間違いなく、物欲しそうに見てたのを笑われた。


「食う?」


「え?」


「ん」と言って、岩田先生によって突き出されたスプーンの上には、唐揚げとご飯が乗せられていた。


先生は、口の端を意地悪に上げ、私の反応を試しているかのような表情。



……こういう所も、本当に変わってない。



私ばっかりドキドキさせられて、相変わらず腹立たしい。


「ちょっと岩田!あんたはそうやってすぐ女子をからかうのやめなさいって言……」


––––––ガブッ!


「!?」


驚く森田先生や川島君をよそに。


もう私は、あの時のおこちゃまな私じゃないんだから!


こんな事に、いちいち動揺なんかしてやらないんだから!


と、意地で口にした唐揚げ丼は、思っていた以上に美味しくて……。


「おいひぃ…!」


と、つい言葉が漏れてしまった。


「ぶはっ!」