先生。あなたはバカですか?

たかが、一晩。


一晩同じ空間で過ごすだけじゃないか。


ワンルームっていうわけじゃあるまいし。


そう。近付かなければいい話。


「何してんの?」


「ひぃあぁぁぁぁぁぁ!!!」


背後からかけられた声に驚き、ソファーから転がり落ちる私。


それを「大丈夫かよ?」と不思議そうな顔で手を差し伸べるのは……。


ゔっっ!!!


髪の毛から滴り落ちる水滴。


ほどよくついた筋肉が露わになった上半身。


無駄に色気を放った先生が、 何食わぬ顔で私に手を差し出していた。


「ふ、服を着ないか!バカ者ぉっ!!!!」


無理っ!


こんなの落ち着くとか無理に決まってる!!


「あー悪い悪い。ついいつもの癖で。ってか、何その喋り方。どこのかみなり親父だよ」


「あああああなたがデリカシーのカケラもないからでしょ!?バカ!変態!!」


「……ふーん」


し、しまった!


つい言い過ぎてしまった!!


先生は目を細めてしかめっ面で私を見ると、そのままジリジリとにじり寄って来る。


「なっ…!こここ来ないでください!!服!まず、服着て!!」


そんな私の声を無視して、尻餅をついたまま後退りする私を壁際まで追い込むと、先生は私の耳元にそっと唇を寄せて。