先生。あなたはバカですか?



だけど、今なら自信を持って言える。


先生の言葉は、間違いなく本物だった。



先生はいつだって私の側にいてくれた。



躊躇する私の背中を押してくれた。


私はもう一人じゃないんだって、今そう思えるのは、



全部全部、先生のお陰なんです。



辛いことや苦しい事を半分背負ってくれる人がいる。


それってこんなにも心強い事なんだ。




不思議。


もう、何も怖くない。


ちゃんと向き合おう。


お母さんとも、自分自身とも。


いつか誰にも頼らず、一人でも沢山の荷物を持って歩けるように。


自信を持って、先生の隣を歩けるように。



–––––––強くなりたい。



そう思うから……。






「お母さん……」


私のその呼びかけに、お母さんは静かに私へと視線を移す。


お母さんの顔をちゃんと見たのは、凄く久しぶりな事のように感じる。


お母さん、歳をとったなぁ……。


「お母さん。勝手な事ばかりしてごめんなさい。お母さんの言う通りに出来なくてごめんなさい」


お母さんの視線が揺れて、眉間にしわを携えたまま斜め下へ。