「す……すみません!こんな話!体調の悪い時に!」
「違う。……お前それ、わざとやってんの?」
「え?」
「……んなわけねぇよなぁ。だから、むしろタチが悪いっていうか……」
何やらぶつくさ言っている先生に、眉を寄せて首を傾げる私。
そんな私に先生はクスリと笑うと、私の後頭部に腕を回して、自分の方へと引き寄せた。
「……っ!」
仰向けになっている先生と私の顔の距離はほんの数センチ。
一気に顔が熱を帯びていく。
「お前は、俺を喜ばす天才だね」
「い……意味が分かりません……」
「可愛くて可愛くて仕方がないってことだよ」
「かっ……!?!?」
可愛いって……!!
思わず距離をとると、先生がニヒルな笑みを浮かべてくる。
この人目が腐っているとしか思えない!!!!
花織ちゃんみたいな容姿と性格なら分かるけど、私みたいな地味で性格も根暗な人間に可愛いなんて要素があるわけがない!!!!
相当な物好きか、目の病気だと思うのだけど……。
「何だその可哀相な者でも見るような目は……」
「眼科に行きますか?」
「目は悪くねぇ」



