え?
ってことは、川島君は何も知らなかった……?
「……何でカマなんて……っ!!」
「うん。ごめんね。
俺さ、生田さんの事好きになっちゃったみたいなんだよね」
「だからってそんな…………え?」
ちょっと待って。
え?
何?
今、川島君……何て言った?
“生田さんの事好きになっちゃったみたいなんだよね”
………………は?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
私は再び椅子から勢いよく立ち上がる。
その拍子に、今度は椅子がガタンと鈍い音を立てて倒れた。
「な…なななななな何……どういう……」
「そういう事だよ」
「……っ!」
そういう事って、どういうこと!?!?
頭の中が大混乱状態の私は、勝手に足が後退りしていく。
それに追い打ちをかけるように、椅子から立ち上がった川島君が、一歩一歩歩み寄ってきて……。
ついには教室の端まで追いやられてしまった。
行き止まり先の本棚に背中が当たる。
その本棚に、川島君がそっと片手をつく。
唾がゴクリと音を立てて喉を通っていく。
一体何でこんな状況に追い込まれているのか、未だに頭の整理がつかない。



