確かに今まで問題集を解いていたはずなのに、いつの間にか窓の外を眺めていた自分にはっとする。
声のした方を振り向けば、そこにはクラスメイトの女子2人が立っていた。
少し背が高めのツインテールの女子と小柄なショートカットの女子だ。
名前は何だったかしら……。
「何?」
机の椅子に座ったまま、いつもの調子でそう問うと、私を見降ろす二人はビクッと肩を上げる。
「い……生田さんさ、唐沢先生の英文の宿題ってやってきた……?」
ツインテールの女子にそう聞かれ、英文の宿題……?と私は記憶を呼び起こす。
あぁ。
あの鬼の唐沢先生ならではの、鬼畜な手作り問題集のことか。
確か期限は今日までだったけど、もらったその日に全部解いてしまったっけ。
「やったけど……。それがどうかした?」
「じ……実は、どうしても解けない問題があって……。生田さん英語得意だって花織ちゃんから聞いて……」
一体何が言いたいんだろう?
眉を寄せれば、2人は意を決したように目をつむり、
「わ、私達に教えてくれないかなっ!?」
そう言って突然私に向かって頭を下げた。



