「あははははは!!!ま…まさかオムライスを作れるなんてっ!!嘘でしょ!?に…似合わないったらないーっ!!!」
堪えきれず腹を抱えて爆笑する私にバツの悪そうな表情でじと目を向けてくる岩田先生。
その表情がより一層笑いのツボを刺激してくる。
「そうやってバカにするヤツは、食わなくてよし!」
そう言って、私の前からオムライスを拐い、そっぽを向いてヘソを曲げる先生に、歳下の私が“可愛い”なんて思うのはおかしいのだろうか。
あぁ。
なんだろうこれ。
胸の奥がポカポカする。
こんな気持ち、ずっと忘れてた。
こんな他愛もない事が、幸せ過ぎて仕方ない。
「先生。ありがとう。美味しそう。早く食べたいです」
そっぽを向く先生の服の裾をちょんと摘みそう言えば、少し驚いた顔の先生が振り返って。
「…どういたしまして」
ぶっきらぼうに、でも少し照れ臭そうに、はにかみながら私の頭を撫でた。
オムライスは見事に完食。
美味しかった。
驚くほど美味しかった。
お店で出してもおかしくないような、本格的な味。



