先生。あなたはバカですか?


もっと生活感や温かみのあるような部屋だと思っていたから……。


少しだけ意外だった。



「飯食ってないんだろ?今何か作ってやるから待ってろ」


「え!?い…いいです!大丈夫です!すぐに帰りますから」


「お前さぁ…」



–––––グイッ


先生に肩を押されるようにして、私の体はソファーの上へ。


先生はソファーの背もたれに手をついて、私をそこに拘束する。


驚いて固まっていると。


「男の家に上がっておいて、すぐに帰れると思ってんの?」


………え?


先生の視線が真っ直ぐ私を貫いて。


ボンッ!という音が出たんじゃないかと思うほど、顔が発火する。


それを見た先生は満足そうに口元に笑みを浮かべて、


「そう。何かされたくなけりゃ、少しは言うこと聞けよ」


そう言って、私の頭をクシャッと撫でるとキッチンへと入っていった。


だめだ。


この人のテリトリーに入ったら最後、そう簡単に逃げられるわけがない。


ドッドッドッドッと速いスピードで鼓動を刻む私の心臓。


私、一体どうなってしまうの!?