先生。あなたはバカですか?


考えただけで冷や汗が毛穴という毛穴からドバッと吹き出してきて、思わず身震いをする。


直接的過ぎるでしょっ!


それに、出来れば彼の前で“付き合う”とかいう恋愛の類の言葉を使うのは避けたい。

私のメンタルがもたないっていうのもあるが、何だか私らしくないような気がして、羞恥心が込み上げてきてしまう。


同時に、何だか負けた気がする。



いや、でも待てよ?


大体こういう話を学校内でする事自体が間違っているんじゃなかろうか?


もの凄い危険な行為な上に、それこそTPOをわきまえろって話で…。


じ、じゃあ、一体どこでそういう話をすればいいというの!?


いつまで、こんな曖昧な状態でいろっていうの!?


あーもうっ!!

何でこうも分からないことだらけなんだ!?


今にも頭がパンクしそう!!



“だめだ。出直そう。”


そう思って踵を返せば……。


「生田スイ?」


廊下の向こう側から歩いて来たのは、間違いなく今私が頭を悩ませている張本人で……。


「岩田…先生…」


しまった!!


こんな混乱した状態で、一ヶ月振りのご対面は危険過ぎるっ!!!