––––
「キャー!そんな事があったのー!?岩田先生カッコイイ!!」
屋上まで続くドアの前の踊り場で、私は体育座りをしながら、不良教師の今までの暴挙についてを一通り話した。
すると、花織ちゃんは予想外の盛り上がりようで……。
「ごめんね花織ちゃん。今までの話のどこら辺にカッコイイ要素があったか、聞いてもいいかしら?」
「えー!カッコイイよー!!ちょっとやり方は強引な所もあるかもしれないけど、よっぽど翠ちゃんが大事なんだなって伝わってくる!!」
“ちょっと”!?
相当強引だと思うのだけどっ!!
「それに岩田先生はさ、先生と生徒っていう障害をものともしてないじゃない?こそこそビクビクしてないし。なんだかちょっと羨ましいなって。峰山先生は、結構そこら辺シビアだからさぁ…」
「もう少し緩くてもいいのに」と花織ちゃんはボヤく。
「いやいやいやいや。花織ちゃん。峰山先生が模範解答よ。大事に想っているからこそシビアにするべきでしょ。あの男は、単に何も考えていないだけ。もしバレでもしたら…なんて、考えちゃいないのよ」
「えー?そうかなぁー?」
そうよ。
もしこの関係が誰かにバレでもしたら、職を失うどころか犯罪者扱いだってこと、あの男は分かっているのかしら?



