先生。あなたはバカですか?

「何だよお前…」


先生の顔が、怒っているのにどこか悲し気に見える。


「あんなアッサリ、他の男に笑うんじゃねーよっ!」


は…


はぁ!?


笑うって何の事!?


他の男って…え?


川島君の事!?


「意味分からないっ!!何であなたにそんな事言われなきゃならないんですか!?笑いたかったから笑って、何が悪いんですか!!」


「普段何やっても全く笑わねーくせにっ!少し優しくされたらそんな顔すんのかお前はっ!?真面目ぶってる割に、随分ケツが軽いんだなっ!」


そう言って直ぐに、先生ははっとした顔をする。


でも、そんなのもう遅い。


先生の言葉に、素直に傷付いている自分がいた。


怒りやら、悲しみやらグチャグチャになった気持ちが込み上げてきて、今にも溢れてしまいそうな涙を唇を噛んで必死に堪えていた。


「信じられない…っ。最低…」


「いく…」


「私があなたの前で笑えないのを、私のせいにしないでっ!!!」