先生。あなたはバカですか?


そんな先生と視線がぶつかり合って、心臓の音がまた速度を増す。


「ちょっと、話がある。来い」


「え!?ちょっ…」


私の手首を掴み、なわば引きずるようにして来た道を戻る先生。


砂浜に呆然と佇む3人の姿は、あっと言う間に見えなくなった––––







「どこに行くんですか!?宿反対ですよね!?」


「……」


「〜〜〜っ!離してくださいっ!」


「……」


「先生っ!!!」


先生の足が止まる。


ようやく声が届いたのだとホッとしたのも束の間。


私を振り返った先生の顔は、苦しそうに歪んでいて…–––私は息を飲んだ。



––––––バンッ!


先生の手が、私の耳の横をすり抜けてどこだかの塀の壁に勢い良く突き刺さる。


私の背に石の硬い感触が触れる。



恐る恐る目を開ければ、そこにはやっぱり怒っているような先生の顔があって、


私の目を真っ直ぐ捉えて離さない。



何で私、こんな事になっているんだ。