先生。あなたはバカですか?

花織ちゃんがまるで保育士が園児に注意するような優しい口調で、口を尖らせ不良教師を諭すと、


「あぁ。コレね。食後とか癖でつい咥えちまうんだけど、咥えてからある女に凄い形相で怒られるの思い出すんだわ。だから、咥えてるだけ。見逃して」


不良教師は、咥えたタバコを上下に揺らしながらそう言った。


「えー?それってもしかして彼女さんとかですか??」



「いーや?好きな子。」 「ブホッ!!!!」



「ちょ!翠ちゃん!大丈夫!?」


私はすすっていたお味噌を吹いたと同時に顔面にかぶる。


前髪からポタポタと滴るお味噌に呆然としていた。


「何してんの。お前」


それはこっちのセリフよ!


こっちの!


かぶったお味噌汁は花織ちゃんがハンカチで拭ってくれた。


心なしかまだお味噌汁臭い。


後でシャワーでも浴びよう。



そんな事考えている最中もまだ“岩田先生の好きな子”の話は続いていて…


「翔太が好きな子とか言うとサブイボ立つんだけどっ!本気!?また遊びじゃないの!?」


「お前…。仮にも生徒の前で何言ってくれてんの?」


峰山先生と不良教師のやり取りに花織ちゃんが笑っている。