先生。あなたはバカですか?

『だけど、それでもやっぱり彼じゃなきゃダメなの。どんなに辛くても好きな気持ちは変わらない。フラれたからって嫌いになれるわけじゃない。

だからね!私諦めずに毎日彼に告白する事にしたの!』


『毎日!?』


『そう!毎日!』


私が目を瞬かせていると、『私、諦め悪いの』と言って花織ちゃんは笑う。


『毎日気持ちを伝えれば、いつかその気持ちが彼にも移っちゃうんじゃないかなって』


そんな…ウイルスじゃないんだから…。


『それがね!本当に移っちゃったの!』


『え!?』


ピースサインを私に突き出す花織ちゃん。


まるで彼女が勇者に見える。


『じゃあ…今は…』


『うん。お付き合いしてる。

えへへ。こんな話したの翠ちゃんが初めてだよ!』


『……』


『翠ちゃん?』


黙って俯く私に、花織ちゃんはどうしたのかと顔を覗き込んでくる。


『……何で私に、そんな話をしたの?』


『え?』


『私なんかに話したってつまらないでしょう?私は恋愛なんてした事がないから、相談相手にもならないし、他の子に話した方が楽しく話を出来たかもしれないのに…』