ーー 「拝啓、親愛なる彼へ。ある野望を遂行するために、生死に関わることをしますので、遺書を残します。私が死んだ場合、骨は海にーー」 「遺書、燃やしとくね」 「まだ書きかけです。これより、高層ビルから飛び降り、頭を強く打ち、記憶喪失になりますので」 「君がしたいことなら叶えてあげたいけど、これはなぁ。みんな、悲しむよ。いくら高校時代まで友達がいなかったとしても、ご両親がいるし。昔はともかく、今は友達がいるのだから。今は」 「……、やめます」 ※案の定、手遅れです。