そして誰も彼女に近づこうとしない。
あの風もみおも。
だから話しかけたんだ。
「私、西野葵だよ、よろしくね!うーちゃん!」
「あ、よろしくです…」
「あーあ転入生ちゃんお前見てびびってんじゃん!!」
「はぁ?カズにじゃないの?w」
「今のはお前だね!」
「うーちゃんカズのことは気にしないでいいよ!」
「あ、うん?」
「うーちゃん髪綺麗だね、日本人みたい」
「あ、日本人だよ…」
「あ!そうだった!w」
「うふふw」
「あ、私日本人とロシアのハーフ!」
「だから金髪なの?」
「生まれつきね!」
「綺麗だね!」
たわいもない話をいつもうーちゃんとした。



