「葵ちゃんは俺の彼女だからね!」
「利樹さん…」
「まずは手当てしなきゃ!」
「はい…」
そういうと利樹さんは
私を優しく手当てしてくれた。
私は過去を利樹さんに話さなきゃいけない。
そう思えば思うほど手が震える…。
でも
利樹さんが私の光になってくれた…。
次は私も過去に縛られていられない。
地元へ戻り全て終わらせなきゃいけない。
「利樹さん…あの」
「うん」
「話聞いてくれますか…?」
「大丈夫なの?」
「え?」
「手」
震えは小刻みに震えていた。
「大丈夫です」
「そう」
この目はカイさんと一緒なのを私は知っている。
ヤクザに助けを求めるものへする優しい目。



