「利樹さんここの2階です!」 「へぇ、ここか、広そうだね?」 「確か2DK?です!」 「へえ。葵ちゃんいいとこ選んだね」 「はい!こっちです!」 「うん」 カンカンと ローファーと安全靴の音が 鉄筋の階段に響く。 2階の端っこのドアの前に着くと ジャラっと鍵を出すと 「葵ちゃんは高校生だね」 「ん?」 「いっぱいつけて重くない?」 「これぐらいつけないとわからなくて。」 「そうなんだー?」 興味深々にストラップを見る利樹さんが新鮮で好き。