気まずそうに君は
「昨日ですか…?」
「うん」
「昨日は地元にもどってました。夜にはもどったんですけどね。」
「そうなんだ?」
「はい私の地元▲▲県で」
「うん」
「久々でもいんですけど帰っただけです。」
「そうなんだ」
「はい」
「あの…さっきのお兄さんがいなかったら…私…」
「ああ、なおさんか…」
「たぶん…」
「優しかったでしょ?」
「はい」
「あのさ…」
「あの…」
「利樹さんどうしました?」
「あ、いや…葵ちゃんこそどうしたの?」
「いや、大したことないので…」
いつも君は遠慮する。
そんなのもつかの間



