「葵ちゃんに嫌われたかと思って…よかった…」
「私ですか?」
「うん」
もしかして…昼間のあのセリフは嘘じゃないの?
「あの…さっきのお兄さんがいなかったら…私…」
「ああ、なおさんか…」
「たぶん…」
「優しかったでしょ?」
「はい」
なんだかドキドキが収まらない…
なんか胸騒ぎがする…
「あのさ…」
「あの…」
声がハモってしまった。
「利樹さんどうしました?」
「あ、いや…葵ちゃんこそどうしたの?」
「いや、大したことないので…」
「そう??葵ちゃん…あのさ「葵じゃん!」
「え?」
忘れもしないあの声………
私の思い出したくもない声
中学の頃いじめのりーだーだった栞。



