目を覚ますと俺は病院にいた

周りを見ても親がいないらしく

ただ倒れたものかと思っていたんだ

でもな、なにか鋭い痛みが走った気がする

「んっ?!」

自分の体を見ると

腕がなかったんだ

なにか鋭利なものできられたようなそんな傷…

俺は不意にあの子が心配になり

歩いてはいけない体で

彼女を探していた

「いやぁああーー!」

この声。

あの子だ

病室のドアを開けた

「いや!いや!いやいやいやいや!来ないでえ…」

悲鳴に似た恐怖の声をあげ

気を失ったんだ

俺と同じだとしたら

何か体を失ってるはずだ

どこだ

どこなんだ!

「ん?光ってる まさか」

彼女の目を見るとおかしいことに気づく

「確か彼女は目は義眼ではなかったはずまさか…」

「目を取られたのか?!」

だから暗闇を怖がるような悲鳴を

しかしなんでだ

「あいつ」は俺と同じ体を狙わない?

俺はそこに意味があることに気づいた