「え?」
突然、彼は私の顔を見て
驚いていた。
「どうしたの?」
私がそう聞くと
「え?
分からない?泣いてるよ…
え!ごめん!!俺、言いたいこと言って
困らせたよね!」
彼が焦りだした。
私は自分の頬に手を当ててみた。
すると、液体のようなものに
触れて涙だとわかった。
「ち、違うの!
なんか、分からないけど
感動したのかな?」
うん、たぶんそう。
今の会話で辛いとか悲しいとか
思わなかった。
確かに、
孤独はちょっと分からないけど…
「たぶんね、
気にかけてくれて
嬉しいんだと思う、私。」
何言ってるんだろう。
自分のことなのに思う。とか
訳わかんない。



