試合が終わると彼からメールがきた。
待っていてほしいと。
指定された場所で待っていると
走りながら汗をかいた彼が
私の目の前に来た。
「ごめん。待たせて。」
彼とメールで同学年だから
タメ語で話そうということになった。
「あ、ううん…大丈夫。」
それから沈黙。
何を言って良いのか
人見知りの私は分からず
でも、彼が待っててっと呼んだんだから
何かあるだろうと帰らず
ひたすら沈黙を耐えていた。
すると、彼が口を開いた。
「あー、えっと…たくさんメール
送ってごめん。」
「え?
い、いいよ」
予想外のことを言われたから
驚いて普段、あんまり動揺しない私が
動揺してしまった。



