ねぇ、昴…?


突然のことだった。


「…っ」


自業自得。


壁に追い込み、貪るようにわたしの唇を食らう昴を冷静に薄目を開けて、眺めていた。


視界の端でつい先程まで勉強していた教材と、昴に出していた彼の好きなカフェオレが机の上に零れているのを見た。


口内もさっきまで昴が飲んでいたカフェオレの甘い味がする。


「…すっ…、ばる」


なんとか彼の名を口にすると、漸く唇を開放してくれた。