一言も言葉をかわさないまま、昴との最後の登校は終わった。


「じゃあ、ばいばい」


「あぁ」


昴とはクラスが違うため、途中で別れた。


相も変わらず朝からテンションの高い女子や男子と挨拶を交わしながら、席に着く。


昨日、あんなことがあったにも関わらず、一見すれば変わらない日常。


淡々と過ぎていく時間に安堵を覚える。