そして翌日

良がとんでもない行動にでていた。

『はい。みんな注目。今から大事な話がある。』

私はたまたま教室にいて良の話を聞いていた。

『今日からここにいる佐藤明日香は俺の女にする事にした。
こいつに手を出したやつ誰だろうと決して許さないから。』


えっ?俺の女?

どーいうこと?

私は頭が混乱して顔が赤くなっていた。

その時花凛が前に出て、良に聞いていた。


『どーいう事ですの?何で良様がこの子を自分の女なんて?』

『花凛、お前に話す義理ある訳?』

花凛は黙ってしまった。

『あ、あと花凛これ忠告なっ!例えお前だろうと許さないから!』

良が鋭く冷たい目でそう言い放つ!

『良様?一体全体どーしましたの?この女の何処がいいんですの?』

そーだよ?私なんかの何処がいー訳?



私は心の中で叫んでいた。

その時だった!

空が前に出て行った!


『明日香が君のおんなだって?ふざけるな!
明日香は君には渡さない!』


そう言うと二人は殴り合いを始めた!



『ちょっとふたりとも!やめてよ!
私の事で喧嘩なんかしないで!』


すると空と良が私の声に反応を示したのか。
喧嘩をとたんに止めた。


『ちぇっ。明日香にそんな目で見られたらやめるしかねぇじゃねぇか。俺の大好きな人に。でも空覚えとけ!明日香はお前だけにはぜったいわたさねぇ』

『君に言われなくたって僕も渡す気もない!
明日香は僕にとっても女神だ。』

そう言うと二人はそっぽを向いて何処かへ行ってしまった。


ちょっとまてよ?

今、良なんて言った?

良が言った事を私は思い出していた。

”俺の女にすることにした”

”俺の大好きな人に”

”お前だけにはぜったい渡さねぇ”


良が私の事好きだなんてそう思うと顔が赤くなった!



でも私を守るために言っただけかもしれない!

だって良って昔からそうだもん!

私の事となると手加減ってものを知らないんだもん!

でもそんな良だから好きになったんだけどね。