学 校 ゲ ー ム






「はい、鈴乃遅刻な 。」

はあはあ、と息荒く 。

やっと、辿り着いた校門で待っていた先生はいつもの生徒指導の先生じゃなかった 。

それは、それで救いだったんだけど…

「雨宮先生!まだチャイム鳴り終わってませんよ?!」

校門で立ってたのは我らが3のA担任雨宮先生でした 。


この雨宮先生は学校中でも人気なイケメン野郎で、意地悪で、最高にうざくて、
最高にムカつく


私の好きな人 。






「チャイム鳴り始めた時点で遅刻、わかる?」

かくり、と首を傾げてにやあと笑みを浮かべる先生 。

首かしげるその行為がまたムカつくね、流石です 。


「わかりません!!」

「分かってよ?!」

先生はそう私に突っ込みながら此方に手を出してくる 。

生徒手帳だせ、っていうことだろう 。

遅刻したら生徒手帳の遅刻欄っていう所にサインされるんだよね……

「いつもの先生はどうしたんですか?」

おとなしく生徒手帳を差し出しながらそう聞いてみる 。