学 校 ゲ ー ム







「お母さんんんんん、なんで起こしてくれんかったん?!」

ドタドタと音をたてながら階段を駆け下りお母さんに叫ぶ私 。

小宮 鈴乃 (komiya suzuno)っていいます、どうも 。

って、それどころじゃなくて!!

まあ、察しの良い人は分かっただろうけど今学校に遅刻ギリギリ大ピンチなうです 。

まだ、一回目ならいいんだけど 。

もう五回くらい遅刻してるからそろそろ本気で怒られそうなんですよね!

生徒指導の先生怒ると本気で怖いって噂だからそれだけは避けたい……

「だーーって、鈴乃ったら全然起きないし!お母さんしーらないって思って」

リビングに行くとお母さんがトーストを齧りつつふん、と顔をそむけてくる 。

お母さん、怒り方が完全に小学生なんだけど?!

なーーんて、いつもならそう突っ込んでる所なんだけど今日は無視 。

お母さんが一応用意してくれていたトーストをもぐもぐ齧りながらスクールバッグに教科書を詰め込む 。

そっから、メイクして……全部は無理だからファンデしっかりめのアイメイクはカラコンだけ 。

最後に牛乳でトーストを流し込んでドタバタと家を出た 。