やがて、シャワーの音が消え、【ガチャ】っと浴室のドアが開く音が聞こえた。

 バスローブを纏い、誠治さんが私の前に現れた。

 ソファに腰掛けた私の手を取り、ベッドへと導く……



 私を優しく抱きしめられながら、ベッドへと沈む。

 さっきのキスが、また蘇る。

 今度は、少し荒々しく私の唇を吸うように、
重ね続けた。


 耳元で、『いい?』と甘く囁くあなた。
 ーー頷く私ーー



 「あっ、!‥‥お願い‥電気は消して……」

 ベッドサイドのルームライトで部屋を暗くし、いよいよ私達の官能ストーリーが始まる……


 明るい場所で醜い身体は晒せない。

 せめて、この仄かな闇にまみれて、身体を委ねたい女心。

 甘く切ない吐息を漏らして、あなたの腕に抱かれる。

 甘いキスが私を女にしょうとした。

 キスに導かれ、身につけているものは一枚一枚は、剥がされていった。

 私の裸を見たあなたが、がっかりした表情は見たくない……

 あなたのそんな顔を見ない様に、目を瞑る。


 唇離れて身体を這うようにゆっくり動く、愛撫。

 私の身体は、素直に反応した。