ーー欲張らないーー
今日のデートの終了は、次の約束があるから、また楽しみが増えただけ。
駅に向かって歩き出した。
「でもね、この映画、ちょっと過激なんですよ……
その………恥ずかしいんですけど、小説でも官能シーンがありまして………
岬エリカも、惜しみなく脱ぐのも前評判になっていて、誠治さんの好みの映画なのかなって……心配です……」
「映画はジャンル気にしないで観るよ!
過激過ぎたら、理性保てるかの方が心配だな」
誠治さんは笑いながら言った。
あの……理性ですか?
保てなくなったらなんて……私に対してですか?
何気なく言う言葉にドキッとします。
「だ…大丈夫ですよ!
映画として純粋に楽しめるはずですよ」
何故か照れ隠しをしてしまう……
中谷宗馬の小説の話と岬エリカの話をしながら、駅のホームに向かった。
ーーさよならの時間が近づくーー
改札を通り抜けたら、別々のホーム。
「華ちゃん、
今日は有難う!
それとね……」
誠治さんは妹さんのプレゼントの入ったショツピングバックを開けた。
「これは、華ちゃんに」
「えっ!!」
「今日のお礼です。
マネキンに着せられている時から、この色は華ちゃんに似合うって思った」
「でも、妹さんに…」
「うん。
コートは妹に。
マフラーは華ちゃんに。
そのつもりで買ったんだ」
今日のデートの終了は、次の約束があるから、また楽しみが増えただけ。
駅に向かって歩き出した。
「でもね、この映画、ちょっと過激なんですよ……
その………恥ずかしいんですけど、小説でも官能シーンがありまして………
岬エリカも、惜しみなく脱ぐのも前評判になっていて、誠治さんの好みの映画なのかなって……心配です……」
「映画はジャンル気にしないで観るよ!
過激過ぎたら、理性保てるかの方が心配だな」
誠治さんは笑いながら言った。
あの……理性ですか?
保てなくなったらなんて……私に対してですか?
何気なく言う言葉にドキッとします。
「だ…大丈夫ですよ!
映画として純粋に楽しめるはずですよ」
何故か照れ隠しをしてしまう……
中谷宗馬の小説の話と岬エリカの話をしながら、駅のホームに向かった。
ーーさよならの時間が近づくーー
改札を通り抜けたら、別々のホーム。
「華ちゃん、
今日は有難う!
それとね……」
誠治さんは妹さんのプレゼントの入ったショツピングバックを開けた。
「これは、華ちゃんに」
「えっ!!」
「今日のお礼です。
マネキンに着せられている時から、この色は華ちゃんに似合うって思った」
「でも、妹さんに…」
「うん。
コートは妹に。
マフラーは華ちゃんに。
そのつもりで買ったんだ」


