ーー可愛いって言われると嬉しくもなるが、
誠治さんの言葉は、それ以外に意味深な感じにも取れたーー
『あのね、
誠治さん。
何でも手に入れちゃう子はさ、私と違って可愛いからなんだよ?
可愛いから、その可愛さで周りが許すの。
私が我慢強いんじゃないよ?
そういう我儘を許して貰えるキャラじゃないからよ…』
心の中で、言えない言葉が呟いていた。
「妹さん、
可愛いですものね!」
「俺に似てないよね?」
誠治さんは笑う。
ーーどう答えていいか分からないーー
「そうですかね?」
はぐらかすしかないじゃん。
嘘は言えない…
「うん。
似てないって、よく言われるんだ。
華ちゃんはお姉さんに似てる?」
「体形は似てないですが、どことなく似てますよ!
姉に全部いいとこ持っていかれたみたいですけど…」
「華ちゃん、
そんな事ないと思うよ?
そんなに卑下しなくても大丈夫だよ!
華ちゃんには華ちゃんの良いところが沢山あるはずさ。
俺は華ちゃんと居ると、不思議な安心感みたいなもん感じるけどな…」
「そんな風に言われた事ないから、嬉しいです!
私、癒し系クマに似てますからね。
多分、ソコに安心感あるんじゃないですか?」
ギャグにすればコンプレックスも和らぐ。
安心感でも何でもいい。
この時間が、ずっと続けばいいと願ってしまうから……
実際には、冗談混じりであっても、私とお姉ちゃんは、よく比べられた。
『いいところは、お姉ちゃんにみんな持ってかれたね』って。
そんな時は傷つきながらも、その言葉を受け入れていた。
だから、どんどん卑屈になったんだ……
✾✾✾
ハンバーグのお店を出て、妹さんの誕生日プレゼントを探しに歩き出す。
ランチは約束通り、誠治さんがご馳走してくれた。
お礼を言うと……
「気にしないで!
華ちゃんの時間を割いてくれてるんだから、当たり前だよ」って、笑顔の誠治さん。
「プレゼント選びとことん付き合いますね!」
私はお言葉に甘えた。
クマグッズだけでも、十分だと思うけど……
それとは別に、何かを贈りたいなんて、やっぱり、大事にされているんだね。
ーー妹さんーー
誠治さんの言葉は、それ以外に意味深な感じにも取れたーー
『あのね、
誠治さん。
何でも手に入れちゃう子はさ、私と違って可愛いからなんだよ?
可愛いから、その可愛さで周りが許すの。
私が我慢強いんじゃないよ?
そういう我儘を許して貰えるキャラじゃないからよ…』
心の中で、言えない言葉が呟いていた。
「妹さん、
可愛いですものね!」
「俺に似てないよね?」
誠治さんは笑う。
ーーどう答えていいか分からないーー
「そうですかね?」
はぐらかすしかないじゃん。
嘘は言えない…
「うん。
似てないって、よく言われるんだ。
華ちゃんはお姉さんに似てる?」
「体形は似てないですが、どことなく似てますよ!
姉に全部いいとこ持っていかれたみたいですけど…」
「華ちゃん、
そんな事ないと思うよ?
そんなに卑下しなくても大丈夫だよ!
華ちゃんには華ちゃんの良いところが沢山あるはずさ。
俺は華ちゃんと居ると、不思議な安心感みたいなもん感じるけどな…」
「そんな風に言われた事ないから、嬉しいです!
私、癒し系クマに似てますからね。
多分、ソコに安心感あるんじゃないですか?」
ギャグにすればコンプレックスも和らぐ。
安心感でも何でもいい。
この時間が、ずっと続けばいいと願ってしまうから……
実際には、冗談混じりであっても、私とお姉ちゃんは、よく比べられた。
『いいところは、お姉ちゃんにみんな持ってかれたね』って。
そんな時は傷つきながらも、その言葉を受け入れていた。
だから、どんどん卑屈になったんだ……
✾✾✾
ハンバーグのお店を出て、妹さんの誕生日プレゼントを探しに歩き出す。
ランチは約束通り、誠治さんがご馳走してくれた。
お礼を言うと……
「気にしないで!
華ちゃんの時間を割いてくれてるんだから、当たり前だよ」って、笑顔の誠治さん。
「プレゼント選びとことん付き合いますね!」
私はお言葉に甘えた。
クマグッズだけでも、十分だと思うけど……
それとは別に、何かを贈りたいなんて、やっぱり、大事にされているんだね。
ーー妹さんーー


