「そうだったんだ…」
 ーー言葉がありませんーー

 「華は誠治君が追いかけてくれたでしょー
どうなったのよ?」

 ニヤニヤ顔のマドカ


 えっ!?
聞きますか?
あなたの後に話しずらいですが……

 でも、マドカの狙いは海猿なわけで、誠治さんじゃないわけだし……

 マドカは同じ課で仲良くしてるし、ノーマークの男性の話なら、気にもしないよね?
本当の事を話しても大丈夫だよね?



 私はあの日の事や、今週の土曜日に約束がある事まで、正直に話した。

 話しの途中で、Aセットが運ばれてきたが、オムライスをスプーンで口に運びながらも、マドカの視線は私に注がれ……………
 
 「うんうん
それで?
それから?」

 などと相槌を打ちながら、興味津々に聞かれた。



 この人に嘘はつけないなぁ……
嘘をつく必要もないけど!



 私の場合、恋バナと言える範囲ではないが職場の友達に異性の話をするのは、新鮮であり、ドキドキで嬉しい事でもあり、ややプチ自慢の域に入る事。

 初めての経験だった。