「アキ‥‥‥
でもさ………

 こうしてお父さんを偲ぶアキはさ、そんなお父さんを理解しながら、今を生きてるじゃないかな……

 アキの今を見れなくて、お父さん、残念だったね。

 アキの成長を楽しみにしていたはずだよ。

 でも、きっと、アキを天国で見守ってるよ!」


 「不思議だな……
華って!

 そう言って貰えると楽になる。


 俺さ‥‥‥‥‥‥
あっ、やっぱ辞めとく。

しめっぽい話はここまで!

 華、好きなもん頼めよ!
今日は、華の時間が許せる限り飲もう!」


 アキの話の続きが気になったけど、今は聞いたらいけない気がした。



 「じゃあね……
おじゃがチーズにシーザーサラダ、それと梅酒ソーダ頼んじゃう。
今日は、私がアキを労いますよ!」


 「サンキュー!」

 アキは照れ臭そうに笑うんだ。
 
 「じゃあ、俺はアセロラ杯にしとくわ」


 もう一度乾杯して、頼んだ料理を食べて、
高校の時のシュガー(国語教師 佐藤)の話などで、盛り上がった。

 「あいつ、結婚したらしいよ?」

 「え!本当?」

 「噂によると、進学塾でバイトしていた時の生徒らしいよ?」

 「やるね!シュガー」

 「やるな!
 
 『俺についてきて損はねーから!』なんて言ってそう」

 「だね!」

 アキと顔を見合わせて笑った。