頼りなくなんてない。
だからこそ、重荷になりたくなかった。
でも、そんな優しいことを言われたら……嬉しくて泣いちゃうよ。
「ありがとう」と伝えるように、私は恭弥の肩に回している腕の力をギュッと強める。
まるで後ろから抱きしめているような状態に、恭弥の耳がうっすらと赤くなったことに私は気付かなかった。
すると恭弥がはぁ~……とため息を吐いた。
「ったく……お前は昔から無茶ばっかりしやがって。それに何かを隠してるとき、毛先いじるクセ直ってねぇのな」
呆れたような言い方で呟いた恭弥。
え……?“昔から”って、どういう意味?
なんで私のクセを知ってるの?それを知ってるのは“あの子”だけなのに……。
ふいに落とした視線の先にあったのは、恭弥が右サイドの髪につけているヘアピン。
三個の星型のスタッズがついた、シルバーのヘアピン。
昨日も感じたこの既視感。
……え、まさか、恭弥って………。
違うかもしれない。人違いかもしれない。
でも、どことなく似ている“あの子”の面影を、感じてしまった。
今、恭弥の背中に寄りかかっていることがもどかしいくらい、恭弥の顔が見たい。
「――あ、あっちゃん……?」



