――皆でゲームをしたり神雷の武勇伝を聞いたりしていたらあっという間に時間が過ぎて、気がつけば午後6時になっていた。
「私帰らなくちゃ」
「えぇ、もう?」
時計を見て慌てて帰る支度をし始めた私を、蜜がふてくされたような顔をして見つめる。
「私の家、門限が6時半なの」
「今時、門限なんてあるんだ」
「あたし達には縁のないものね」
門限という言葉に反応した恭弥と利央がそんな話をしているのを片耳で聞きながら、私は支度を済ませてカバンを肩にかける。
「でも、外雨よ?大丈夫?送っていこうか?」
利央が窓の外を見て、心配そうに私に言う。
利央さんの優しさは嬉しいが、私は首を横に振って断った。
「大丈夫。走って帰るから」
私が笑ってそう言うと、皆は不安げな目で私を見てくる。
私の「大丈夫」って信用ないのかな?
「今日は楽しかった。じゃあまた明日ね!」
私はまた誰かが送ると言う前に、手を振って幹部室を出た。
早く帰らないと、おばさんに怒られちゃう。



