極上ヤンキー!!~校内での喧嘩は禁止です~






「何ためらってんだ?普通に呼べよ」




岳斗さんはコーヒーを一口飲み、私に漆黒の瞳を向ける。



呼び捨ては恥ずかしいし緊張する。だけど、呼び捨てで呼んで欲しい気持ちが皆にあるってことは、それくらい仲良くなったって思ってもいいのかな?


私は皆のいる“場所”に、少し近づいているって思ってもいいのかな?




岳斗さんの瞳に映る私が、少しずつ皆と対等な存在になっていたらいいな。


最初は無理やり生徒会に入れられて、とりあえず頑張ろうという気持ちが大きかった。


だけど今は、不良さんにはなれないけれど、喧嘩はできないけれど、皆と一緒にいたい……そんな気持ちが溢れている。






「り、利央。蜜。恭弥。岳斗。……っ」






勇気を出して呼んだら予想以上に恥ずかしくて、赤くなった顔を冷ますようにアイスコーヒーを飲む。


チラッと皆を見ると、皆は優しげな笑みで私を見ていた。


呼び捨てで呼んだだけなのに、一気に仲良くなれた気分になれるのはどうしてなのかな。


まるで世界がより一層明るくなったみたいに、瞳の奥がチカチカする。