「入る入る!」
私は少し遅れてそう言うと、恐る恐る洋館の中に入った。
「こっちよ」
利央さんは私に手招きをして、階段を上る。
中は意外と綺麗で、不気味な空気はどこにもなかった。まるでお城みたい。
二階に上がると、一番奥の隣の部屋へと案内された。
入ると、大きなソファが3つあって、皆それぞれ好きなところに座った。
「ここが幹部室だ」
「幹部以上しか入れない場所のことよ」
黒いソファに座った恭弥さんがそう言うと、赤いソファに座った利央さんが付け足して説明してくれた。
「えっ、それじゃあ私は入っちゃダメなんじゃ……!?」
「いいんだよ。由楽は、特別だもん」
白いソファに座った蜜くんは「隣に座りなよ」と隣のスペースを手で軽く叩きながら言った。
……ただ生徒会仲間ってだけなのに、本当にいいのかな。でも「特別」って言ってくれて、嬉しいな。ちょっとくすぐったい気持ちになるけど。
私は緊張しつつも、言われるがまま蜜くんの隣に座った。
「今は下っ端の奴らは情報集めに出てるが、ゆっくりしていけ」
そう言ったのは、恭弥さんの隣に足を組んで座っている岳斗さん。



