でも、そんな私だからこそ、できることがあるはずだ。
探していこう。皆を支えられる方法を。
詮索はしないよ。不良さんの喧嘩に、とやかく言おうとは思わない。
傷を負ったのなら、私が手当てをしてあげる。私にはそれくらいのことしかできないけれど、きっとこの距離が一番いいと思うんだ。
「由楽、ありがとう」
蜜くんは頬に貼られた絆創膏に触れながら、笑みを向けた。
「他の皆は?」
周りを見渡すと、どうやら生徒会室にいるのは私と蜜くんだけのようだ。
気になって蜜くんに聞くと、蜜くんは私から目を逸らした。
……喧嘩か。
朝から喧嘩なんて、呆れて何も言えない。
「学校にはいるの?」
「ううん、まだだと思う」
あ、そっか、学校での喧嘩は禁止だもんね。
喧嘩に巻き込まれたのか、それとも喧嘩を売ったのかわからないけど、不良さんは朝から元気だということはよーくわかった。
「でも、どうして蜜くんだけここに?」
「昨日ここにスマホ忘れちゃったみたいでさ、皆にその場を任せてここに来て探してたんだ」
蜜くんはスマホを見せながらそう言った。
そうだったんだ。皆に任せるほど、喧嘩の相手は強いのかな?



