十字架のネックレスが生徒会長の首元に光って見えた。
「雅様~!!」
「かっこいい!!」
そんな女の子の黄色い声が聞こえてくる中、後ろから不良さんの会話が聞こえてきた。
「なあ、そんなにあいつって有名なのか?」
私と同じように生徒会の存在について知らなかった金髪の不良さんが、その隣の青髪の不良さんにそう尋ねた。
「お前知らねぇの?あの人こそが、今全国で一番強いと噂されている神雷の五代目総長。なおかつ、族に入っている奴らが多く入ってくるこの学校の頂点に立ち、仕切って支配している生徒会長。それが雅岳斗さんだ」
神雷【ジンライ】という族は、一般人の私でさえ知っている。
ほんのひと握りの不良さんしか入れないプレミアな族という価値、そして圧倒的な強さに闇に生きる裏の世界の人なら誰もが憧れている、多くの噂や伝説のある全国トップクラスの暴走族。
しかもなぜか神雷の幹部以上はイケメンということもあり、女の子の人気も絶えないと聞く。
そんな族の総長さんが、まさかこの学校の生徒会長だったなんて……。
「じゃあその後ろにいる奴らは?」
「一番右にいる人は、高下 利央【タカシモ リオ】さん。神雷の幹部で、噂はあるが正確な情報は少ない謎の美人副会長。喧嘩をしているところさえ、誰も見たことがないらしい」
「あの美人も幹部なのかよ……」
「あぁ、そうだよ」
後ろで並んでいる生徒会メンバーで唯一の女の子は、まるでお人形さんみたいだなぁ……。
生徒会のメンバーは皆整った顔立ちをしているけど、その中でも副会長は華やかさや煌びやかさがある。



