蜜くんの言葉の後に、岳斗さんが相変わらず無愛想なままそう言った。
「いいの……?」
神雷のたまり場に、私も行っていいの?
だってそこは、神雷の人しか入れない、不良さんからしたら憧れの聖域でしょ?私なんかが一緒でも、いいの?
「あぁ」
少しだけ目を細めて口角を上げた岳斗さんは、一言そう言った。
初めて見た岳斗さんのその小さな笑みに、私の心臓は高鳴る。
なんて優しそうに笑うんだろう。
そんな笑顔を見たら、きっといつも黄色い声を上げている女の子たちは即ノックアウトだよ。
「い、行きたい!」
気がついたら、そう言っている自分がいた。
皆ともっと一緒にいたい。そんな気持ちが、溢れてきた。
「じゃあ夏休み初日に来なよ!その日までにたまり場を綺麗にしておくから!!」
「うんっ」
蜜くんは前のめり気味にそう言って、無邪気に笑った。
楽しみだなあ、夏休み♪



