極上ヤンキー!!~校内での喧嘩は禁止です~




この学校って、生徒も先生も不良さんってこと……?


慣れって怖いな。前の私なら不良って聞いただけで怖かったのに、毎日のように放課後は生徒会にいるせいで、不良さんに慣れてきちゃった。







――放課後。


生徒会室にある東屋で、皆でお茶を飲んで他愛のない会話をしていると、利央さんが言っていた通り一之江先生がやってきた。



「お前ら、新しい仕事を持ってきたぞ~」


「げっ」



以前より明るくなった髪色の一之江先生は歯を見せて笑いながら、テーブルに大量の資料を置いた。


文化祭の仕事を頼んできたあの日と同じ量の資料。


もしかして次の仕事って……




「夏休みが明けたらすぐある体育祭の企画・運営等、よろしく頼むな!」




やっぱり、体育祭関連の仕事か。


一之江先生は嫌そうな顔をしている恭弥さんの頬をつねって、「よろしくな?」とまるで脅すような口調で言った。




「もしかして、夏休み返上で仕事をやれってんじゃないですよね?」




珍しく敬語をつかっている恭弥さんに内心驚く私。


来週から夏休みに入る。今この仕事を頼んできたということは、つまり……。



「もちろん、夏休みも頑張れよ~」



とゆるい口ぶりで言った一之江先生に、私は心の中で「やっぱり」と呟く。


夏休みも生徒会メンバーに会えるんだ。そう思うと、少し嬉しかった。




「んじゃ、俺は行くから」




そして、背を向けた一之江先生はひらひらと手を振りながら生徒会室を出て行った。