極上ヤンキー!!~校内での喧嘩は禁止です~





蜜くんは目尻をくしゃっとさせて、いつもみたいに明るく笑った。


その笑顔を見て、私はホッとする。



「さっきの男の子たちって……」


「中学の同級生だよ」



蜜くんは友達とは答えずに、同級生と答えた。


俯く蜜くんの表情はよく見えなかったけれど、どこか寂しげで辛そうだった。





「実は、僕……」



「何?」



「……っ」




蜜くんが何かを話そうとしてくれているのはわかった。けれど、蜜くんは紡ごうとした言葉を呑み込んで、また言おうとして、その繰り返しだった。


蜜くんが一歩、私に歩み寄ろうとしてくれているんだ。でも、戸惑って、一歩進んだらまた一歩下がっている。


せっかく蜜くんが一歩踏み出そうとしてくれているんだ。私からも歩み寄らないと。




「ねぇ、蜜くん。屋上、行かない?」


「屋上?」




私は蜜くんの手を引っ張り、屋上へ向かった。


屋上の扉を開けると、涼しい風が頬をくすぐる。