入学式は学園長の話から始まった。
綺麗な人だな……。
腰まであるストレートの傷みのない澄んだ黒髪、整った顔立ち、つぶらな瞳。まるでモデルさんみたいな人だ。
この人が、学園長……。
「妻に実家に帰られて凹んで傷心中の学園長が立ち直るまで学園長代理をしている嬉色 望空【キイロ ノア】です」
へ??
学園長代理?
爽やかな笑顔でサラッとすごいことを言ったような……。
「まずは入学おめでとうございます。ここにいる多くの新入生はこの学校の生徒会に憧れて入ってきたと思いますが……」
生徒会?
チラッと周りを見渡すと、新入生の瞳がキラリと光り、うんうん!と大きく頷いていた。
皆そうなの!?生徒会に憧れて来たの!?
知らなかった……。
ここの学校の生徒会って、そんなに有名なんだ。
「生徒会だけでなく、この学校全体を好きになっていってください。そして、思う存分高校生活を楽しんでください。ただし……」
学園長の表情が、ガラリと変わった。
さっきまでの笑顔はどこにもなく、鋭く光った瞳はまるで百獣の王のライオンのように見えた。
「校内で喧嘩をするのはやめてくださいね?校舎が破損して修理するのが面倒だから」



