――そしてとうとう、文化祭当日。
桜彩学園は不良高校なのに、なぜか文化祭には多くのお客さんが来ていた。
でもその疑問はすぐに解決した。生徒会メンバー(私を除く)に黄色い歓声が上がっていたから。
イケメンばかりの神雷を一目見るために、男女問わず多くのお客さんがやってきたのだ。
神雷人気はすごいなぁ。
「由楽!注文とって」
「わ、わかった」
私たち1年A組のコスプレ喫茶は行列ができるほど人気で、文化祭が始まってまだ間もないのにあっという間に満席になってしまった。
おかげさまですっごく忙しい。
神雷人気のすごさに呆気にとられていた私に、吸血鬼の衣装を着た蜜くんがそう言ってきて、私は慌てて注文をとりに行く。
それにしても、わかりやすいくらい女の子のお客さんが多いなぁ。やっぱりコスプレ効果かな?
席のほとんどが女の子で埋まっている現状に、私は蜜くんに視線を向ける。
蜜くんにカメラを向けている女の子や、「きゃああ、かっこいい!!」と騒いでる女の子がたくさんいて、蜜くんの表情はどことなく疲れているように見える。
吸血鬼の格好をしているから、なおさら注目を集めちゃうんだろうな。
大変だなぁ、蜜くん。生徒会企画のスタンプラリーはもっと大変になりそう。
生徒会企画は、自分のクラスの担当時間以外の時間で行われることになった。
今の時間は、クラスの担当時間ではないと言っていた恭弥さんと利央さんが校舎内をうろうろしているはずだ。



